異変を感じた17歳の夏

ちゃんかあが1型糖尿病を発症したのは17歳の夏でした。

 

 

なんとなく体調が良くない、と気付いたのは夏休みが終わって少し経った頃。

だけど、特別どこかが痛いわけでもなく熱があるわけでもない。きっと夏バテなのかなぁと思っていました。

どのくらいの期間をかけて病状が進んでいたのかはわかりませんが、今思えば数週間かけて少しずつ自覚症状が現れていたと感じます。

一番感じていたのは喉が渇くという事。

だから水やジュースをよく飲むようになりました。そして体が少しだるい。

水モノばかりを摂っていたからさらに夏バテしてしまってだるいのだと思っていました。

 

だけどあまり気にせず学校もきっちり行っていました。

学校の友達から「また痩せてない?」「それ以上ダイエットしなくていいって」と言われていましたが、ダイエットしているつもりがないので聞き流していました。

確かこの辺りでもう5キロ近くは体重が落ちていたと思います。

 

家族が気付かなかったのかと思うかもしれませんが・・・これが全く気付かなかったんですよ。

その頃の状況を話すとちょっと複雑というか余談になってしまうのですが、まず母が家を出ていて別居状態でした。だから時々しか会っていなかったので、余計に私の異変には気付かなかったのだと思います。

一緒に住んでいた父、兄姉妹も、年齢的にも家族でわいわい談話するという事もなかったしそれぞれの生活を送っていたので、お互い関心がありませんでした。

だからどんどん自覚症状が進んでいても、入院するまで母以外の家族から心配や指摘をされる事はありませんでした。毎日会っていると変化に気付かないというわかりやすい例です。

私も同様で家族に関心がなかったし、自分自身にも無関心だったのだと思います。鈍いとも言えるでしょうか。

 

 

そんなこんなで夏休みが終わって数週間経ったあたりには症状が段々強くなっていました。

授業の合間に必ずトイレに行って水を飲む。それでも喉が渇くから当時はあまり皆持ち歩いたりしてなかったペットボトルに授業の度に水道から水を汲んでどこでも飲んでいました。

担任の先生が後で「そういえばペットボトル持ち歩いていたとは思っていた」と話していたので、やはり当時はペットボトルを持ち歩く事は珍しい事でしたね。

その時もまだ夏バテだと思っていました。

 

それから数日経った頃でしょうか。友達からは「病院行きなって!」と言われるまでに痩せている自分がいました。

日常生活にもかなり影響が出始め、夜中にもトイレに行くようになるので眠りが浅く体のだるさが抜けない。

だけどこの状態になってもとりあえずは動けていたので学校は毎日通っていました。

 

衝撃的な出来事は入院の前日に起こりました。

父とケンカした翌日の日曜、私は隣の市に住む母の所に行こうと数千円のお金を持って家を出ました。

 

1度しか行った事がないのに、

住所も知らないのに、

その当時は携帯電話も持ってなければラインやグーグルマップもなかったのに、です。

バカですよね(笑)

今考えてもバカだなと思うのですが、きっと家に居たくなかったからなんだと思います。何と短絡的で衝動的で青春的な思考でしょう(笑)

 

 

「丘の上の住宅街」それだけの記憶を頼りに電車に乗ってその街に行きました。9月ですが天気が良く暑い日でしたので、いつもよりさらに喉が渇きました。

長い1本道の国道をずっと歩きました。

ペットボトルの水を飲みながら歩き、途中のスーパーでトイレに行き飲み物を買う、そんな事を何度も繰り返しました。

どうでもいいですけど、あの長い一本道にゆらゆらと蜃気楼が見えて、どこまで行っても辿りつかないような感覚は未だに忘れられません。・・本当にどうでもいいですね。

 

で、数時間そんな徘徊を続け、母の家を一向に見つけられず途方に暮れた私は、結局公衆電話という文明の利器を使って色んな所に電話をかけて何とか母に連絡をこぎつける事ができました。

行き当たりばったりでも何とかなるものです。

いや、最初からやれよって話です(笑)

  

  

その夜の事です。

母の家で夕食に大好きなウナギ丼を食べました。しかし体調不良MAXの私はそのウナギ丼を半分しか食べられなかったのです。

そもそも私にとって食事を残すという事は今まで考えられない程あり得ない事でした。しかもしかも好物のウナギ様を・・!

今でも残したウナギの残像が記憶にしっかりとある程の衝撃でした。

 

 

体は猛烈にダルイ、食欲はなくなる、痩せる、夜中に何度も起きる、もう誰がどう見ても異常なのは明らかです。さすがに母も「病院に行かなきゃダメだ」と言いました。

それでも私は最後の最後まで「ひどい夏バテだな」と思っていました(どんだけ鈍いんだよ自分)。

  

  

翌日、

 

学校行く前に病院、のつもりでした。

 

が、

結局学校には行けず

  

  

即入院。

   

   

・・・でしょうね。

 

 

この後の話は「2ヵ月の入院」に続きます。

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