月1回の受診が苦痛な方へ

糖尿病の治療をしていると大体月1回、もしくは2ヵ月に1回の間隔で受診する方が多いと思います。

その受診は楽しみですか?特に何も思わないですか?それとも・・苦痛ですか?

 

私はどの気持ちも経験があります。

今までを考えてみるといつも憂鬱だなっていう感覚が多かった気がします。どうしてだったんだろう?混んでいて時間がかかるから?

もちろんそれもあるでしょう。

今は大きな病院も小さな病院も患者さんで溢れています。私の通院している所は、事前に受付していないと普通の検査・診察・薬局の流れは2~3時間コースが当たり前です。つら・・・(笑)

でもまさかそれだけですか?もしそうなら何か時間つぶしのできるアイテムを持参しましょう、としか言えません(笑)

これを読んでくれているって事はそうじゃないですよね。

 

それは、きっと「怖い」から。

 

怖いにも色々あるけど、例えば「HbA1c」の値を知るのが怖い。

それからもし高かった場合は医師や看護師から色々言われる。もしくは食事や生活について尋問される。

そしてこれはいけないと叱られる。すでに知っている事を改めて指導される。

私はそうされると自分を否定されたような気持ちになりました。決して医療者がそういう気持ちではなくても自分でそんな感じで受け止めていました。

 

頑張った月は堂々とノートを見せてドヤ顔だったけど、そうじゃない月は目線も下になり「はい・・はい・・そうですよね」「気をつけます」「来月は頑張ります・・」と受診を耐え忍んでいました。

実際、昔通院していた所では血糖ノートと検査結果を見て「このままじゃ合併症になっちゃうよ」と一言で胸をえぐり取られた事もあります。

1か月の自分をその一言で否定された時の気持ちは何とも悲しかった記憶があります。

 

そんな時は「私の気持ちなんかわからないくせに」「毎日血糖測定してご飯気にして注射打ってみろよ」なんて心の中で毒づいたりもしてました。

色々言われるのが嫌だからわざと血糖ノートを忘れた事もあります。

 

だから受診が終わった後の解放感ったら!

このまま帰りにケーキやお菓子でも買って帰ろうかな~ルンルン♪みたいな。

今日は頑張ったご褒美に沢山食べちゃおうかな~、次の受診まで1か月あるしそれまでに頑張れば大丈夫だよね~みたいな。

 

本当にこんな感じでした。だから私は受診が怖かったし憂鬱だったし嫌いでした。今が特別好きっていうわけではないですけど・・(笑)

もしあなたもそういう気持ちがあるならこの先もちょっと読んでみてほしいです。何か気分が変わるかもしれません。

 

 

私は看護師として糖尿病専門医がいるクリニックで働いていた事があります。

患者の時は自分の憂鬱という気持ちにしか意識がありませんでした。もちろんですよね患者なんですから。

でも、医療者側になってみて見えた事があります。

 

まず知ってほしいのは、医療者は何もあなたをイジメているわけでも嫌な気分にさせようとしているわけでもありません。

 

医療者と患者さんは、月に1回しか関わる事ができませんよね。色々聞くのは単純に1か月の間のあなたを知りたいのです。

数値が上がった下がったその原因を知りたい、そして原因が分かれば対処したい、数値が落ち着いてほしいなど、情報を知ってあなたの「力になりたい」のです。

 

糖尿病治療に関わる医療者は勉強会などで、「患者さんに成功体験をしてもらうアプローチ」ってのを教わる事があります。

血糖が安定する事で体調が良くなるのを実感してもらったり自信がつけてもらったり、また頑張ろうって気持ちになってもらうためです。

 

医療者はそれを愚直に実践しているだけなのですよ。

それが血糖値のノートを見ながらの診察や面談につながるのですが、どんなに数値が高くたって乱れていたってあなたは堂々としていて下さい。

 

数値が乱れる場合にもいくつか種類というか原因があります。

薬がうまく合ってなくて色々対処しているのに乱れている場合もあれば、わかっちゃいるけど食べ過ぎちゃって乱れてしまっている場合、それに他の病気になって乱れてしまっている場合など人それぞれです。

 

もし自分で色々やってるのに何が原因かわからないとか、何か対処法はないかと考えているならそれはもう医療者の知識と経験の出番です。

多いに彼らの本領を発揮してもらって彼らの頭脳を利用してしまいしょう。ありとあらゆる対処法を聞き出して教えてもらいましょう。

 

私が強く言いたいのは、わかっちゃいるけど・・の場合ですが・・

 

 

正直に言っちゃえ。

 

これに尽きます。

カッコつけても血糖は安定しません。

「どうしても食べてしまう」でも「今は糖尿病に向き合えない」「ストレスがあってつらい」「お酒を飲むとつい食べてしまう」でも何でもいいんです。

 

「わかっちゃいるけどできない」の場合は自分を隠したり繕ってしまいがちになります。でもそこを隠さないでほしいんです。

 

もうぶっちゃけ「数値が乱れているけど何をしたらいいかはわかっているから、今はそっとしておいてほしい」こんなんで良いと思うんです。

看護師をしていて実際そう言う患者さんはいませんでしたが、もしいたら私は喜んで放っておいたと思います。

だって、わかっているんだから。

わかっているのに「この日はどうして高かったんでしょう」なんて言ったって何も意味がありません。

だからきっと「何か力になれる事があれば言って下さいね」「大丈夫です、いつでも相談があれば聞きます」という言葉や姿勢で接したと思います。

 

 

実際私も自分の受診時に、そこまでズバッとは言えませんでした。

ただ、今通院している所には素敵な医療者が何人もいて、私がそういう気分の時は察して雑談だけで済ませてくれたり、その雑談の中からストレスになっているヒントを探り当ててくれたり、ただただ「うんうん」と話を聞いてくれたりというアプローチをしてくれたりしました。

そういう方にたくさん助けられて救われてきました。

 

だけど、そういうアプローチをしてくれる医療施設や医療者が全国にあるわけではありません。昔より格段に増えているとは思いますが、そうじゃない所もまだあるわけです。

それに医療者は立場上どうしても原因だとか現状の何かを探ろうとしてしまいます。

だから患者さんから気持ちを伝えるのも大事ですし医療者にとっても教えてもらえるのは有難い事なんです。

そこまで言ってもあなたを責めるような病院は見切りをつけてしまいましょう(笑)

きっと他にあなたに合う病院があるはずです。

月に1回、憂鬱な気分になりに行きますか?

それとも月に1回協力してもらえるという気分で行きますか?

 

ちょっとずつでも自分の気持ちを出せたら受診の意味が変わります。

自分を責める怖い存在のように思えてた医療者が、真逆の応援団のような存在に変わります。

 

もし良かったら、次の受診はそんな気持ちで行ってみてください。

 

あ、血糖ノートは忘れても暇つぶしのアイテムは忘れずに!(笑)

 

ではでは、また~。

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